こういう時にかける音楽、なんだっけ。
「あ、この曲、忘年会から帰る終電を待つホームでかけたら最高じゃん」と思った曲があったはずなのに。なかなか思い出せないのは、お酒のせいか？
友達でもなく同い年でもない。職業も出身地もバラバラで、ただ志すものが似ているという共通点だけを待つ人たちと忘年会をした。
目の前に座るのは、とにかく凄い人。誰とは言えないけど、凄い人。実は昨日から胃が痛むのはこの人たちのせい。緊張で体調を崩しかけることに驚いた。
だが、話しかけるのに精一杯だったのは冒頭だけだった。だんだん温度が上昇していって、ラストオーダーの時間までが一瞬。「今の十代の子って何聴いてるの？」と話しかけられてから、私の被っていた猫が消え、話に花が咲く。「星野源って何であんなに売れるの？」「ビートルズを聴く男はつまらなくね？」「大嫌いなアーティストに通ずるものは？」.. ヒートアップしていくと口も悪くなるし、話題もエグい。最低な発言をしては笑われ、隣の人(この機会で出会った姉貴的な人)に「てめえ！」と首根っこ掴まれるくらい喧嘩腰なことも言っていた。だが、私たちも目の前に座っている凄い人たちも爆笑しながらお酒を呑んでいて。
様々なことがバラバラで揃っていない、ただ音楽に人生かけてる人たちで、音楽の話をする。
こんな時に聴きたい音楽が思い出せないのは、とんでもなく大きな幸福感のせいだった。今日は星野源の話が盛り上がったからととりあえずかけた星野源の「Week End」で大満足。最高な夜。
