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思いついたときにただ色々書いています

勝手にピアノを売られた話

まただ。また、母の話だ。

私と母が未だ冷戦状態にあるのを把握した上でこの内容を読んでほしいことを述べておく(詳細:起きてから後悔するやつ)。

まず冷戦状態で大事なことは

①会話をしない

②同じ空間にいない

③関わらない

この3点である。

この3点をきっちり守って生活することが最も重要で、仮に破ってしまった場合、冷戦状態は破滅。つまり、自然に仲直りしてしまうという結果になる。

断固としてそれが許されない(ただ互いに意地を張っているだけとも言える)今、それを有利に母はとんでもないことをしたのだ。

 


我が家はリビングと和室が繋がっている。和室にはテレビや、今の季節はこたつが完備されており、主な家族の集会所となっている。母と冷戦状態になってから、私はめっきりそこに行かなくなった。なぜなら母が常にそこに存在するからだ。

そしてその和室には10年間、アップライトピアノが置いてあった(グランドピアノの小さい版を想像してもらいたい)。私は3歳から15年近くピアノを習い、一時期はかなりストイックに続けていた。毎日2時間練習することを条件に●●●万円のピアノを買ってもらい、当時はピアノを弾いていない時間が惜しいほどであった。

中学、高校で吹奏楽部に入部すると、ピアノよりもテナーサックスの技術を磨きたいと思い、ピアノとはすっかり疎遠になってしまった。だが時々気まぐれに弾くことはあったので、ピアノが邪魔だとか、嫌いだ、とか、そんなことは一度も思わなかった。

今思えば、それが敗因だったのだ。

なんと母は、私と今冷戦状態にあること、私がピアノへの愛着をそれほど持っていないことをいいことに、つい先日、勝手にそのピアノを売ってしまったのだ!!!!!!!!!!

それに気づいたのはピアノが売られた次の日で、いつもそこにある、家具と化した黒い物体がないことに強い違和感を感じ、「ない!!!」と大きなショックを受けたことを覚えている。いや、まだそのショックは消えていない。

10年。10年の月日を共に過ごしてきたのだ。

疎遠になっていたし、愛着は薄れていたものの、私に音楽を与えてくれた大事な物であったし、何より母自身の手によって売られてしまったことへの衝撃は悲しいものだ。怒りよりも、悲しみが勝った。

 


しかも母は、あえて、私に内緒にしている。

まだ気づいていないと思っているに違いない(馬鹿め)。

冷戦状態であるから、「あのピアノ売ったの!?」「いくらで!?(特に重要)」「最低な母親だな!!」と問い詰めることができないのが悔しい。が、自分から冷戦条件を破ることも悔しい。

もしやピアノは、私と母に早く仲直りしろと思って売られにいったのか?そういうことなのか?

悔しいがピアノの気持ちを汲み取って、母と仲直りするべきか否か。私は今日も悩んでいる。

 

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